厚生労働省は22日、警察庁の統計に基づく2020年の自殺者数(速報値)が、前年確定値より750人(3.7%)多い2万919人だったと発表した。自殺者は10年連続で減少していたが、女性の自殺が2年ぶりに増え、男女合わせた人数はリーマン・ショック後の09年以来11年ぶりに増加に転じた。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)も16.6人となり、11年ぶりに増えた。
 女性の自殺増の背景には、新型コロナウイルスの感染拡大による経済悪化などがあるとみられる。厚労省の担当者は「女性は健康や生活苦、家庭問題などを理由とした事例が増えている。相談窓口を拡充し、悩む人を支援機関にしっかりつなげたい」と話している。
 厚労省によると、男性の自殺者は前年比135人減の1万3943人で11年連続で減ったが、女性は同885人増の6976人だった。 (C)時事通信社