【ニューデリー時事】ヒマラヤの王国ブータンが、新型コロナウイルスワクチンの接種を「吉日」に開始するため、3月半ばまで実施を見送る方針を明らかにした。ブータンは敬虔(けいけん)な仏教徒が多いことで知られる。
 ブータン首相府は18日の声明で「重要なのは吉日に接種を行うことだ」と強調。中央僧侶機構に諮ったところ、「2月14日~3月13日は『不吉な月』」という回答を得たため、これ以降に接種を始めることを決めた。
 ブータンには、隣国インドでライセンス生産された英製薬大手アストラゼネカのワクチン約15万回分が、関係の深いインド政府から20日に無償供与された。ブータン政府は、対象となる約53万3000人分のワクチンをそろえ、開始後1週間以内に対象者全員に1回目の接種を終える計画だ。
 一斉接種の理由について首相府は「国民が同じ期間に接種を受けることで、同レベルの免疫を獲得できる」と説明。接種期間中は「1週間、国民が動きを止めることになるだろう」との見通しを示した。 (C)時事通信社