【ワシントン時事】バイデン米大統領が指名した新型コロナウイルス対策チームのメンバーが24日、相次いでテレビ出演し、新政権として変異種への対応を強化する考えを示した。米国内でも感染力の強い変異種が出現する中、最優先課題に位置付ける政権のコロナ対応を左右しかねないとして警戒を強めている。
 疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長はFOXニュースの番組で「私たちはウイルスと競争している。ウイルスが多ければ多いほど複製されるウイルスが増える」と変異種の脅威を強調。国防総省など他の機関と遺伝子解析を強化していると明らかにした。マーシー医務総監候補もABCニュースで「ウイルスは変化し続ける。全遺伝情報(ゲノム)解析の能力を向上しなければならない」と語った。
 ロイター通信によると、バイデン政権は今週、変異種が流行する南アフリカへの渡航者の入国を新たに禁止し、水際対策を強化。トランプ前政権が政権末期に決めた欧州やブラジルからの入国規制解除も撤回する。
 英国では、変異種の死亡率が従来種よりも高いという研究結果を政府が発表。バイデン氏の首席医療顧問を務めるファウチ国立アレルギー感染症研究所長は24日、CBSニュースで、この研究結果を「信じるに足るあらゆる理由がある」と語った。
 ファウチ氏は特に南アフリカの変異種について「非常に注意深く観察している」と語り、既存のワクチンが効きにくい可能性を指摘した。
 米国ではコロナ感染者数が24日、2500万人を突破。死者は41万7000人を超えた。 (C)時事通信社