2度目の緊急事態宣言が発令されてから3週間。新型コロナウイルスの感染拡大は中学や高校の制服にも変化をもたらした。人工知能(AI)を活用することで、「密」になりやすい対面採寸をせず体に合った制服を新調できるサービスが登場。毎日洗濯しやすい私服での登校を認める学校も出てきている。
 東京都中野区の堀越高校の入学予定者は、採寸から注文までをスマートフォン一つでできる「スマート採寸」で制服を注文する。制服メーカー「菅公学生服」(岡山市)のサービスで、身長や体重などをスマホに入力し、全身写真を送信すると、AIがウエストや腕の長さなど24カ所を計算。最適サイズの制服を提案する。
 1月下旬に行われた同校の入学手続きの会場では、同社の担当者がQRコード付きパンフレットを配布。息子が入学予定の母親(51)は「人による採寸なしでサイズが合うのか不安」と漏らしたが、同社は「成長期に合わせた大きめの制服も注文できる」と自信を見せた。
 同校のように、入学予定者を集めての一斉採寸を取りやめた学校は少なくない。保護者に対し、業者への直接注文を案内した埼玉県川口市の中学校の教頭は「一斉採寸だと業者や保護者も来校する。外部の人が校舎に入ると、生徒の感染リスクが高くなる」と話す。
 岐阜県立加納高校(岐阜市)は昨年8月、私服登校を認めた。感染防止のため、教室の換気を良くしたことで冷房の効きが悪くなり、体調不良を訴える生徒がいたことがきっかけだ。多くは運動しやすいジャージーなどで登校しており、新年度も継続するという。
 大平隆司教頭(58)は「保護者からも要望があった。(私服は)洗濯しやすく、衛生を保ちやすい」と意義を強調した。 (C)時事通信社