【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は29日、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大が共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、条件付き販売承認を勧告した。これを受けて、欧州委員会が承認を決定する。EUでは3例目のコロナワクチンとなる。
 EUは、アストラ社から最大4億回分のワクチンを購入する契約を結んでいる。ただ、同社は先週、3月までのEUへの供給量が当初予定を大幅に下回ると通告。接種計画の狂いを懸念し解決策を求めるEUとの対立が深刻化している。
 アストラ社がEU分のワクチンを他国に回しているとの疑いを抱く欧州委は29日、EU内で製造したワクチンを域外に輸出する際、製薬企業に事前報告を義務付ける新たな規制を発表した。輸出差し止めも可能な内容で、ワクチン争奪で域外国との摩擦を招く恐れもある。 (C)時事通信社