【プラチンブリ(タイ)時事】タイ東部プラチンブリ県にある病院の食堂で、大麻を使った料理がメニューに加わった。物珍しさも手伝い、他県からも食事に来る人が後を絶たないほどの人気を集めている。
 タイ政府は昨年12月、麻薬リストから大麻を除外。許可を受ければ大麻の葉などが使えるようになり、チャオプラヤ・アパイプーベート病院は「お祭りサラダ」「にやにやパン」「愉快なガパオライス」など凝った名前の7品目の提供を始めた。隣の県から職場の同僚と訪れた女性エーさん(38)は「他の料理と少し違った味わいでおいしい」と感想を語った。
 きっかけは大麻を使った病院職員の給食だった。職員の1人がソーシャルメディアで紹介すると、瞬く間に話題となり、メニューに取り入れた。過剰摂取を防ぐため、葉は1人5枚まで。妊娠中の女性や25歳以下の若者、心臓や肝臓などに問題を抱える人は食べないよう警告している。
 病院のタイ伝統医療・植物療法センターのパガゴン・クワンカオ所長は「大麻はこれからは医療のほか、料理や化粧品、健康グッズにも活用される」と話す。一方で「大麻だけで病気を治せると信じる人もいるが、万能ではない。確立された治療法と大麻などを使う伝統医療を組み合わせるべきだ」と強調した。
 病院では併設するスパでの大麻を使った施術や、飲食店経営者を対象とした大麻料理教室の開催を計画している。 (C)時事通信社