【ワシントン時事】バイデン米大統領は就任後、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」復帰や世界保健機関(WHO)脱退手続きの中止など、トランプ前政権の政策を矢継ぎ早に覆している。これと並行して、ホワイトハウス内の様子も一新。「脱トランプ」を印象付けている。
 大きく変わったのが新型コロナウイルス対策だ。米各メディアによると、執務区画のあるウエストウイング(西棟)の受付デスクにはアクリル板が設置され、職員全員がマスク着用を義務付けられた。トランプ氏自身が着用に後ろ向きで、大統領夫妻や高官に感染者が相次いだ前政権との違いは鮮明だ。
 大統領執務室の風景も一変した。室内に飾られた肖像画は、アンドルー・ジャクソン第7代大統領(在職1829~37年)から18世紀の科学者で建国の父の一人として知られるベンジャミン・フランクリンに変更。ワシントン・ポスト紙は「科学を重視するバイデン氏の姿勢を示したもの」と解説している。
 広報の姿勢にも変化が見られる。前政権では大統領報道官と記者団がしばしば険悪な関係に陥り、記者会見が1年以上開かれなかった時期もあった。サキ現報道官は「(メディアと)同意できないこともあるだろうが、われわれには国民と正確な情報を共有するという共通の目標がある」と述べ、今のところ毎日会見している。
 バイデン氏が地元デラウェア州で飼っていた愛犬の「チャンプ」と「メジャー」も、ホワイトハウスの一員に。トランプ氏は潔癖な性分でペットを飼わなかったが、ホワイトハウスの伝統でもある「ファーストドッグ」が4年ぶりに復活した。 (C)時事通信社