日本航空は1日、2021年3月期連結業績予想について、純損益を3000億円の赤字(従来予想2400億~2700億円の赤字)に下方修正したと発表した。12年の再上場後、初の赤字となる。国際線需要の低迷に加え、新型コロナウイルス感染の再拡大に伴う国内線利用の落ち込みが響く。
 大幅な減便が続く中、日航は21年3月期末時点の旅客需要予想を引き下げた。国際線は1年前の期末想定の6%、国内線は30%にとどまる。従来予想はそれぞれ25~45%、72~87%だった。この結果、21年3月期の旅客収入は国際線が前期比93.8%減、国内線は68.9%減と落ち込む見込みで、売上高に当たる売上収益予想は前期比66.8%減の4600億円(同5300億~6000億円)に減額した。
 菊山英樹専務は1日の記者会見で、コスト削減のため、社員のグループ外への出向・派遣を従来の600人規模から約1000人に拡大したと説明。運航機材数の縮減も進める。菊山専務は「誤算は国内の感染再拡大に伴う需要の減退だった」と語った。
 20年4~12月期連結決算は、純損益が2127億円の赤字(前年同期は748億円の黒字)だった。国内線は政府の観光支援策「Go To トラベル」事業による押し上げ効果があったものの、年末の感染再拡大で下振れした。 (C)時事通信社