国土交通省が、混雑状況などに応じて鉄道の運賃を変える変動料金制の導入に向けて検討を始めたことが2日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大で時差通勤が広がる中、変動料金制でこうした混雑緩和の流れを後押ししたい考えだ。
 今後の中長期的な政策指針となる交通政策基本計画案に盛り込み、1日の有識者会議で提示した。今年春に基本計画を正式決定する見通しで、具体的な混雑緩和効果などを検証する。
 鉄道各社の間ではコロナ禍で変動料金制への関心が高まっており、JR東日本やJR西日本が検討する方針を表明している。混雑緩和に加え、ピークに合わせた現行の人員や車両の運用を見直し、コスト削減を図る狙いもある。
 ただ、変動制によって混雑時の運賃が引き上げられる場合には、国交省の認可が必要となる。国交省は基本計画に沿って変動料金制の効果や課題について検討を進める。 (C)時事通信社