新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた2020年の国内消費が過去最大の落ち込みを記録したことが2日、分かった。クレジットカード大手ジェーシービー(JCB)などの調査で、サービス業と小売業を含めた消費全体の動向を示す「全総合」指数は、20年平均で前年比7.3%減の104.1にとどまり、下落幅は16年の調査開始以来、最大となった。コロナ禍の打撃から幅広い業種の消費が低迷した。
 JCBとデータ分析会社ナウキャスト(東京)が決済情報を基に算出している「JCB消費NOW(ナウ)」によると、宿泊・外食などのサービス業と、百貨店・アパレルを含む小売業はいずれも前回4月の緊急事態宣言に伴う臨時休業や外出自粛の影響が拡大。このうち、下落幅は宿泊・外食で大きく、旅行は4~5月に90%を超えた。居酒屋を中心に外食も苦戦し、サービス全体の指数「サービス総合」の平均は15.2%減の92.7と記録的な落ち込みとなった。
 ナウキャストは、今年1月の緊急事態宣言再発令により「サービス関連消費が再び落ち込んでおり注視が必要」と指摘した。
 小売業は百貨店・アパレルが不振だった一方、巣ごもり消費の恩恵を受けて、スーパーやインターネット通販が下支えした。小売り全体の「小売総合」は、2.6%増の119.3とプラスを確保した。 (C)時事通信社