【北京時事】新型コロナウイルスの発生源を調べるため中国湖北省武漢市に入っている世界保健機関(WHO)調査団は3日、中国科学院武漢ウイルス研究所を訪問した。米国は、同研究所が新型コロナの発生源の可能性があると指摘しており、調査の焦点の一つだった。研究所側は調査団にも疑惑を否定するとみられる。
 ロイター通信によると、調査団は同日午前、研究所に到着した。研究所には、コウモリ由来のウイルス研究者で、「バットウーマン(コウモリ女)」の異名を持つ石正麗氏が所属。中国メディアは、石氏も調査団と面会すると伝えた。
 石氏は2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の発生源究明で知られ、15年には新型コロナの発生を予告する研究成果を発表。石氏の研究チームは、今回の新型コロナの分離にも、いち早く成功した。
 同研究所をめぐっては、昨年2月、「研究所の女性研究者が新型コロナの『0号』感染者だ」とする説が中国のインターネット上で拡大し、研究所側が否定。石氏も同8月、国営テレビのインタビューに対し、「陰謀論だ」などと反論していた。 (C)時事通信社