【北京時事】新型コロナウイルスの発生源を調べるため中国湖北省武漢市に入っている世界保健機関(WHO)調査団は3日、中国科学院武漢ウイルス研究所を訪問した。米国のトランプ前政権が発生源の可能性を重ねて指摘していた施設で、調査団は研究者らと面会し、疑問をただした。ただ、中国側は疑惑を全面否定しており、発生源解明につながる情報を得られたかは不透明だ。
 ロイター通信によると、調査団は約3時間半にわたり研究所に滞在。メンバーの1人は終了後ツイッターに投稿し、コウモリ由来のウイルス研究者で「バットウーマン(コウモリ女)」の異名を持つ石正麗氏を含むスタッフと面会したことを明らかにした上で、「率直でオープンな議論をした。重要な質問をし、答えがあった」と記した。
 石氏は2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の発生源究明で知られ、15年には新型コロナの発生を予告する研究成果を発表。今回の新型コロナの分離にも、いち早く成功した。 (C)時事通信社