新型コロナウイルスの影響で、北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が4日から、初めてオンラインで開催される。会場は設定せず、目玉の大雪像の制作も見送られた。雪像造りに長年携わり、今年もオンライン用の像を制作した団体職員、吉川智成さん(46)は「メイン(の大雪像)が造れないのは残念だった」と悔しがる。それでも、「来年は市民や世界の人に見てほしい」と前を向いた。
 雪まつりでは毎年、大通公園(札幌市中央区)などに約200基の氷雪像が並ぶ。今年はオンライン向けに、「少年よ大志を抱け」の名言で知られるクラーク博士など小型の4基のみ制作された。実行委員会は規模を縮小した会場開催を模索したが、同市で昨年11月以降に新型コロナ感染が再拡大したため断念した。
 吉川さんは2010年に初めて雪まつりに参加して以来、「スター・ウォーズ」など高さ約15メートルの大雪像造りに関わってきた。今年は1972年札幌冬季五輪の会場となった大倉山(同区)で、スキージャンプなどを模した約4メートルの雪像を制作。重機と手作業で、職場の同僚らと10日ほどかけて完成させた。「コロナ禍でも離れた人に楽しんでもらいたいという気持ちで造った」と話す。
 「雪の積み方など、大雪像造りには知識や経験が必要だ」と話す吉川さんは、「技術を維持するためにも(祭りを)続ける意義がある」とオンライン開催の必要性を強調した。
 オンライン雪まつりは28日まで。サイトのアドレスはhttps://www.snowfes.com/。 (C)時事通信社