【シリコンバレー時事】新型コロナウイルスの流行で多くの業界が打撃を受ける中、米IT大手の好調な業績がひときわ目立っている。2日までに発表された2020年10~12月期決算で、「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)などが相次いで過去最高の売上高や純利益を計上。コロナ禍で加速する社会のデジタル化を追い風に、急速な成長を続けている。
 インターネット通販が主力のアマゾンは、売上高が前年同期比44%増の1255億5500万ドル(約13兆円)に拡大。アップルも在宅勤務や遠隔学習の広がりを背景にパソコンなどの販売を伸ばし、売上高は21%増の1114億3900万ドルとなった。両社とも四半期ベースで売上高が1000億ドルを超えたのは初めて。
 自宅で「巣ごもり」をして過ごす人が増えた結果、娯楽分野にも影響が及んだ。動画配信サービス大手ネットフリックスの有料会員は、1年間で約3700万人増加し、昨年末に2億人を突破した。
 コロナの感染拡大当初は企業の広告出稿が鈍ったが、年末商戦の主戦場がオンラインとなり、デジタル広告にも力強さが戻った。広告を主な収入源とするフェイスブックとグーグルの持ち株会社アルファベットは、大幅な増収増益を達成した。
 アマゾンやグーグル、マイクロソフト(MS)は、ネット経由でデータ処理を請け負うクラウドサービスでも高成長を続ける。MSのナデラ最高経営責任者(CEO)は「過去1年で私たちが目の当たりにしたのは、あらゆる企業や業界を席巻するデジタル化の第2波の幕開けだ」と語った。
 今年7~9月期に会長に退くことを発表したアマゾン創業者のベゾスCEOは、成長分野のクラウド部門トップにCEO職を託す。ベゾス氏は声明で「われわれの決算から見えるのは、長く積み重ねてきた発明の結果だ」と強調した。 (C)時事通信社