コロナ禍で本番を迎えた大学入試。緊急事態宣言の延長を受け、試験方式を変更したり一部を中止したりする大学が相次ぐ。入試の形式を変えない大学も、受験生の「密」を防ぐ工夫を凝らす。
 文部科学省などによると、1月末時点で、国公私立の大学・短大130校が新型コロナウイルス感染対策で入試方法を変更した。北海道大や立命館大は面接をオンラインに切り替え、宇都宮大と信州大の一部学部などは2次試験を中止し、共通テストの成績で選考するとした。感染者の多い東京での受験会場設置をやめた大学もある。
 一方、関西大は昨年とほぼ変わらない入試を実施。大学までの道や最寄り駅で密が生じないよう、受験生は分散して解散する方式を取り入れた。会場の教室や建物ごとに10分間隔で退出時刻を設定。試験が終わってもすぐには帰宅を認めず、最大で30分程度待機を求める。担当者は「受験生の協力も得られ、混雑がなくなった」と話す。
 会場の出入り口を限定し、入室前に必ず手指の消毒を済ます流れをつくったのは武蔵野大。教室の入り口と出口をそれぞれ1カ所程度とし、受験生の動線を固定したところ職員が呼び掛けなくてもほぼ全員が消毒するようになったという。
 上智大は今年から選考に共通テストの成績を利用するため科目数が減り、試験時間が大幅に短縮された。学部によって試験は午前と午後で異なるが、使用する教室を分け、空き時間に消毒を徹底した。受験生に配る除菌シートも2万セット用意し、担当者は「試験に集中できるよう細心の注意を払った」と話した。 (C)時事通信社