新型コロナウイルスの影響が長引く中、換気性抜群の牛舎型トレーニングジム「ファームステーションジム」(千葉県八千代市)が好評だ。利用者同士の接触回避も徹底し、昨年12月のオープン以来、早くも約50人が入会。「丑(うし)年」の追い風に乗り、全国展開を狙う。
 ジムは壁がなく、天井のファンから外へ風が吹き抜ける半屋外型。抜群の換気性に加え、風通しがいい勾配の小さな天井、太陽光で内部を殺菌するための天窓など、牛の感染症対策に配慮した牛舎とほぼ同じ構造だ。
 従業員は常駐せず、利用者の入出場はICカードで管理する。約30台のトレーニングマシンは対面しないように配置。更衣室やシャワー、トイレは設置せず、自宅で利用するよう呼び掛けるなど、他人との接点を少なくすることにこだわり抜いた。
 ジム運営会社の親会社は、134年の畜産経験がある同市の「秋葉牧場」。昨年、県内の別のジムでクラスター(感染者集団)が発生し、室内空間への不安が高まったため、秋葉秀威社長が「屋外は安心感がある」と牛舎型を考案した。
 「町おこしに活用したい」と誘致を望む自治体もあるといい、年内に全国で10カ所の展開を目指す。秋葉社長は「コロナ禍の外出自粛で、ストレスがたまりやすい。『大人の公園』で体を動かし、気分をリセットしてほしい」と話している。 (C)時事通信社