製薬会社「小林化工」(福井県あわら市)が製造した皮膚病などの治療薬に睡眠導入剤成分が混入していた問題で、福井県は9日、医薬品医療機器法に基づき、同社に10日から6月5日まで116日間の業務停止処分と業務改善命令を出した。同法に基づく業務停止処分では、承認外の方法で血液製剤を製造したとして、2016年に化学及血清療法研究所(熊本市)が厚生労働省から受けた110日間を上回り過去最長。
 県は、小林化工の経営陣が法令違反を把握していながら改善策を講じなかったことなどを問題視。同社は問題の治療薬以外でも、虚偽記録の作成や品質試験結果の捏造(ねつぞう)などの違反を長年続けていたという。
 処分を受け記者会見した同社の小林広幸社長は「順守すべき基準を軽視してしまい、品質を何よりも優先するという当たり前のことが実践できていなかった」と陳謝し、問題に道筋をつけた後に辞任する意向を示した。 (C)時事通信社