近畿日本ツーリストを傘下に持つKNT―CTホールディングスは9日、2020年12月末時点で34億円の債務超過に転落したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大で旅行需要が落ち込み、4~12月期の連結純損益が216億円の赤字(前年同期は25億円の黒字)に陥ったため。同社は「財務構造の改善を広く検討し、債務超過の解消を図る」としている。
 売上高は前年同期比81.1%減の612億円にとどまった。外出自粛などで旅行を手控える動きが広がったことで収益の大半が失われた。
 21年3月期の純損益予想は370億円の赤字(従来170億円の赤字)に下方修正した。赤字額は13年の同社発足後で最大。緊急事態宣言の再発令などで、持ち直すと見込んでいた旅行需要が急失速した。1月に募集した希望退職に全従業員の2割に当たる1376人が応募し、関連費用として約60億円を計上することも響く。 (C)時事通信社