皮膚病などの治療薬に睡眠導入剤成分が混入し、国の承認を得ていない方法で薬を製造するなどの実態が明らかになり、過去最長となる116日間の業務停止処分を受けた製薬会社「小林化工」。昨年12月の問題発覚後、製造記録の再確認などのため全製品の出荷停止に踏み切った。一部製品の出荷は再開したが、同社製品を扱っていた全国の薬局は対応に苦慮している。
 日本保険薬局協会が行ったアンケート調査によると、回答を得た163の薬局のうち53.4%が代替品の調達に苦労していると回答。同協会医療制度検討委員会の石井僚委員は「メーカーがころころ変わってしまうと患者も混乱しかねない」と懸念する。
 問題となったイトラコナゾール錠50「MEEK」は、国が普及を推進してきた「後発医薬品(ジェネリック)」。今回の問題を受け、「先発医薬品に戻したい」と求める患者もいるという。
 石井氏は「小林化工製品の裾野は広い。いろいろな製品が出荷停止になっているので、患者の対応にも苦労しているという声は多い」とし、製薬会社に対して「安定供給に向けてしっかりとした対策を取ってほしい」と求めた。 (C)時事通信社