東京都の小池百合子知事は11日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任する方向となったことを受け、「(森氏)ご本人から私に直接電話をいただき、いろいろ話を伺った」と述べた。電話の内容は明かさず、「あす(12日)ご本人から話をなさるのではないか」と説明。「大会を何としても成功させていくことについては何も変わらない」と話した。都庁内で記者団に語った。
 森氏が後任を組織委評議員で日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏に依頼したことについては「いろいろしっかり手続きが必要ではないか。それ以外のことは申し上げません」と述べるにとどめた。
 森氏の辞任意向をめぐり、都関係者からはさまざまな声が聞かれた。組織委理事の1人は、森氏の女性蔑視発言について「五輪憲章に反するものだった。辞任はやむを得ないのではないか」と指摘。後任の会長については「国内外から厳しい目が向けられており、ジェンダー平等の理念をはっきり打ち出してほしい」との認識を示した。
 都の幹部は、新型コロナの影響で開催を危ぶむ声が出ていることを念頭に「ただでさえ厳しい状況なのに…」とこぼした。トップ交代による大会への影響を懸念しつつ、「都としては、開催に向けて準備していくことに尽きる」。 (C)時事通信社