【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は11日、2021年のユーロ圏実質GDP(域内総生産)が前年比3.8%増になるとの見通しを示し、昨年11月公表の前回予想(4.2%増)から下方修正した。一方、22年中に新型コロナウイルス危機前のGDP水準に戻ると見込み、同年については3.8%増(前回3.0%増)に上方修正した。
 今月2日に発表された20年のGDP速報値は6.8%減と大幅な落ち込みを記録。コロナ感染の再拡大で各国が強化した制限措置は継続されており、21年1~3月期は前期に続くマイナス成長を見込んだ。ただ、経済への打撃は昨秋時点の予想より軽微にとどまり、その後の回復も早まると予想した。
 ジェンティローニ欧州委員(経済担当)は「ようやくトンネルの終わりに光が見えた」と強調した。ただ、ワクチン接種の遅れや変異ウイルスの影響拡大で、制限緩和が遠のく懸念はあり、「不確実性はまだ非常に高い」とも指摘した。 (C)時事通信社