米製薬大手ファイザーが申請した新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は12日、薬事・食品衛生審議会の専門部会を開き、承認の可否を審議する。安全審査を行う医薬品医療機器総合機構(PMDA)は安全性と有効性に問題はないとする報告書をまとめたとみられ、専門部会は承認を了承する見通し。
 了承を受け厚労省は、緊急時に審査を簡略化できる「特例承認」により15日に正式承認する方針。ワクチンの第1便は14日にベルギーから到着し、医療従事者への先行接種が17日にも始まる予定だ。
 ファイザー製ワクチンは、遺伝情報を記録した「メッセンジャーRNA」を活用した新しいタイプ。同社の臨床試験(治験)では95%の予防効果が確認された。正式承認されれば、厚労省は全国の国立病院など100カ所の医療従事者1万~2万人に先行接種する。
 他の医療従事者などへの接種は3月中旬に始め、65歳以上の高齢者約3600万人には4月1日以降の開始を目指す。接種は無料で、治験データが少ない16歳未満は対象外になる。
 厚労省は同社から年内に1億4400万回分の供給を受けることで契約を結んでいる。ただ、ワクチン1瓶からの接種回数が6回から5回に減ることが分かり、接種可能者は想定の7200万人から減る恐れがある。 (C)時事通信社