新型コロナウイルス禍で迎える14日のバレンタインデー。感染リスクを理由に人気キャラクターなどへチョコを贈るのを自粛するよう呼び掛ける企業が出ている。担当者は「ファンからの『推し(お気に入り)』の気持ちを受け取れず心苦しい」と胸中を明かす。
 人気ゲーム「ドラゴンクエスト」などを制作するスクウェア・エニックス(東京)。例年、ゲーム開発の部署や登場する人気キャラ宛てに大量のチョコが届くが、今年はホームページに「食品類などの贈り物はお控えください」と掲載した。同社では昨年12月から在宅勤務制度を本格化しており、緊急事態宣言下での社での受け取りが難しいとして自粛呼び掛けを決めた。
 千葉県船橋市のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」も、ツイッターで「(チョコの)選手へのお渡しはできません」と告知。チームでは昨年10月ごろから飲食物の差し入れを禁止しており、改めて注意喚起した形だ。
 チームの担当者は「シーズン中の大事な時期。選手を守るためだ」と説明するが、「選手もこの日を楽しみにしていた。コロナがなければぜひもらいたいが…」と漏らした。
 一方、昨年は343個のチョコをもらった熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」。「到底くまモンだけでは食べきれない」(県の担当者)というチョコは例年通り、県内のフードバンクに寄付される。県の担当者は「今年はいつもより少ない印象だが、皆さんの気持ちだと思い、受け取る判断をした」と話した。 (C)時事通信社