外食大手10社の2021年の通期連結業績予想が16日までに出そろった。決算期は異なるが、純損益で半数の5社が赤字を見込んだ。長引く新型コロナウイルス禍で宅配や持ち帰りの強化に取り組むものの、収束後の客足の戻りは見通せず、通年で苦境の続く姿が浮き彫りとなった。
 外食業界は政府の飲食店支援策「Go To イート」効果もあり、昨年10月以降に客足が戻りつつあった。しかし、年末にかけて感染が再拡大し、1月の緊急事態宣言再発令を受け、10都府県などで営業時間短縮を継続。3月期では居酒屋チェーン大手ワタミが従来未定としていた純損益の赤字(116億円)を、居酒屋「甘太郎」などを展開するコロワイドも96億円の赤字を見込んだ。両社の純損失は2期連続となる。
 大手では、決算期が2月期で昨年4月の前回緊急宣言の影響も受けた吉野家ホールディングス(HD)の純損失(90億円)が目立つ。8月期のサイゼリヤは36億円の赤字、12月期でもファミリーレストラン「ロイヤルホスト」などを手掛けるロイヤルHDが未定とするなど、コロナ後の客足回復は不透明だ。
 20年12月期では、ロイヤルHDが過去最大となる275億円の赤字に、すかいらーくHDも14年の再上場以来初の赤字に陥った。ロイヤルHDの菊地唯夫会長は「大変厳しい。人の移動が制限され、あらゆる事業が影響を受けた」と苦渋の表情を浮かべた。 (C)時事通信社