福島県沖で発生した地震で震度6弱に襲われた宮城県山元町では、町で唯一の総合病院である国立病院機構「宮城病院」(病床数344)が被災し、外来や救急患者の受け入れができなくなった。断水や施設損傷により外来再開まで1週間ほどかかる見込みで、住民からは早い復旧を望む声が聞かれた。
 病院によると、外来棟にある救急外来の壁が崩れたほか、スプリンクラーの配水管などが破損し漏水。外来患者用のベッドや医療機器がぬれて使えなくなった。特に救急車の搬入口の柱の損傷がひどく、救急外来の再開のめどは立っていない。久永欣哉副院長は「この病院は地域医療の要としての役割がある。別なスペースを確保して早く救急対応ができるようにしたい」と力を込めた。
 入院中の患者約260人にけがはなかったが、断水のため食事は非常食に切り替えた。飲料水は給水車から確保しているが、「人工呼吸器の維持やトイレなど清潔を保つために水は欠かせず、困っている」(久永副院長)という。
 病院を利用したことのある30代女性は「困る人も多いと思うので、早く復旧してほしい」と心配そうに話した。町内では約300戸で断水が続いており、町は17日以降も水道管の修復作業などを進める。 (C)時事通信社