自動車大手の労働組合は17日、2021年春闘の要求書を経営側に提出した。新型コロナウイルス感染拡大による業績悪化を背景に、ホンダなどが基本給を底上げするベースアップ(ベア)要求を見送り。トヨタ自動車も要求額は前年を下回る上、ベアを求めるかどうか公表しないなど、全体に低調な賃上げ要求が目立つ。3月17日の集中回答日に向け、近年にない厳しさが予想される交渉が本格化する。
 自動車総連は業界内の賃金格差縮小のため、中小労組が大手労組のベア要求額に影響されないよう、大手のベアを示さない要求方式に転換。これを受け自動車業界では、ベアの具体額を示さず、ベアに定期昇給などを加えた総額での要求方式が広がっている。トヨタのほか、SUBARU(スバル)や日産自動車の労組もベア額を提示しない。 (C)時事通信社