新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の会合が18日開かれ、新規感染者数について「減少が続くが、夜間の人流の再上昇が見られる地域もある。感染減少のスピードが鈍化している可能性もある」との見解を公表した。入院者数なども減少が続くが、高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生も継続しているとして警戒を呼び掛けた。
 感染者1人が平均して他人にうつす人数「実効再生産数」は、感染拡大を示す「1」を下回る0.76(1日時点)で、緊急事態宣言の対象地域に限っても同水準だった。
 全国の人口10万人当たりの新規感染者は、10日までの1週間は10.71人だったが、17日までの1週間は7.46人に減少。東京は25.56人が17.78人に、大阪は12.74人が8.74人に減った。
 会合では、変異ウイルスについて、英国、南アフリカ、ブラジル由来とは異なるタイプが国内で約90例確認されたことが報告された。国立感染症研究所によると、ウイルス表面のたんぱく質に「E484K」と呼ばれる変異がある。ワクチンの効果に影響する可能性があるが、感染力が従来型より強くなることはないという。
 専門家組織は会合で、感染者の退院の新基準も議論。人工呼吸器などによる治療を受けた場合は、発症後15日間かつ軽快後72時間が経過した場合に退院できるなどとする新たな基準案が示され、了承された。 (C)時事通信社
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