【北京時事】中国の春節(旧正月)連休(11~17日)の映画興行収入が78億元(約1280億円)を超え、同期の過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染再拡大を警戒する中国政府が「就地過年」(その場で年越し)を呼び掛け、帰省や旅行をあきらめた人が映画館に殺到。中でも、日本を舞台にしたコメディー映画が35億元を超える大ヒットとなった。
 中国政府のまとめによると、春節7連休に鉄道や航空機などで国内を移動した人は延べ9842万人と、前年同期比34.8%減。コロナ前の19年同期比では76.8%減少した。一方で、国内の映画館には延べ1億6000万人が足を運んだ。コロナ対策の入場数制限も残る中、人気作のチケットは入手困難な状況になった。
 その筆頭は、中国人探偵が世界各地で活躍するコメディーの第3弾、「唐人街探案3」(僕はチャイナタウンの名探偵3)。今回は日本が舞台で、妻夫木聡さんや長澤まさみさんら日本の有名俳優が多数出演する。また、タイムスリップした娘と母の愛情を描いた「※(ニンベンに欠の人が小)好,李煥英」も興収27億元と健闘した。
 新型コロナで映画館が約半年間休業を余儀なくされた20年の中国の映画興収は、前年比7割減の204億元に落ち込んだ。しかし、21年は春節映画の好調により1カ月半で100億元を突破し、息を吹き返している。 (C)時事通信社