日本三大奇祭の一つとされる国の重要無形民俗文化財「西大寺会陽」(裸祭り)が20日、岡山市東区の西大寺観音院で行われた。まわし姿の男たちが「宝木(しんぎ)」と呼ばれる護符を奪い合う勇壮な祭りだが、今年は新型コロナウイルス感染症予防のため争奪戦を中止。くじ引きで「福男」2人が選ばれた。
 裸祭りは室町時代に始まったとされ、500年余りの歴史がある。毎年約1万人が参加するが、今年は1989(平成元)年以降の歴代福男に限定し、無観客で行われた。
 午後10時、本堂の大床に住職が宝木を投下。代表の福男が受け取った後、間隔を空けて境内に並んだ約100人が宝木を順番に受け渡し、最後に住職がくじを引いた。今年の福男に選ばれた岡山市東区の医師藤田琢二さん(79)は「いま世界中で医療と介護の人たちが頑張っている。仏様が私に授けてくれたと思う」と笑顔で話した。 (C)時事通信社