新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、昨年中止となった入学式を今春開催する動きが各大学で広がっている。対面授業で制約を強いられるなど、思い描いたキャンパスライフを送れていない学生。大学側は感染対策を講じつつ「少しでも学生に報いる形で応えたい。新たなスタートを切ってほしい」(明治大)と準備を進める。
 現1年生と新入生の入学式を4月7日に合同で行うのは明治大。現1年生は入学当初から原則、全授業がオンライン形式となった。多くの学生が昨年9月下旬以降に登校できたが、今年1月に緊急事態宣言が再発令されてからは再びオンライン授業に戻った。
 入学式は日本武道館(東京都千代田区)で、従来の2部制から3部制にして実施。各部の上限は5000人とし、マスク着用や会場付近での検温などを徹底する。担当者は「1年遅れになるが、入学式という晴れの日を祝い、明治大学生としての自覚と誇りを持てる式典を目指す」と意気込む。
 青山学院大は3月末、現1年生向けの入学式を開く。4月以降は原則、対面授業を行う方針で、内田達也副学長は「学生同士や教員らとの生身のやりとりで得られるものこそ大学での学び。改めておめでとうの気持ちと、一緒に学ぼうとのメッセージを伝えたい」と話す。
 大阪大では、昨年見送った入学式を4月6日に大阪城ホール(大阪市)で挙行する。午前は新入生、午後は現1年生が対象。同大は「入学式はあってしかるべきもの。オンライン授業が多かった今の1年生が、大学との接点を強めていける式にできれば」(担当者)と語る。
 このほか神戸大も4月6日、午前と午後に分けて開催。午後の部は現1年生を対象に執り行う。 (C)時事通信社