国会は週明け、2021年度予算案の衆院審議が節目を迎える。野党は1日の衆院予算委員会集中審議で総務省幹部の接待問題などを取り上げ、菅義偉首相の責任を厳しく追及する方針。ただ、新型コロナウイルス感染症対応を考慮して日程闘争には慎重で、予算案は2日に衆院を通過し、論戦の舞台は3日から参院に移る見通しだ。
 コロナ対策費を盛り込んだ予算案は、憲法の衆院優越規定により、2日までに衆院を通過すれば年度内成立が確定する。野党が要求した1日の集中審議には立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表らが質問に立つ。時間は午前の3時間のみで、午後は一般質疑に切り替わる。
 首相の長男正剛氏ら放送関連会社「東北新社」による総務省幹部への接待問題は、同社の働き掛けで放送行政がゆがめられたかどうかが焦点。総務相経験者の首相は同省に強い影響力を持つ。野党は、正剛氏らから高額接待を受けた山田真貴子内閣広報官に直接辞任を求めつつ、山田氏を続投させた首相の責任をただす。
 野党は農林水産省幹部の接待問題にも照準を定める。集中審議には、吉川貴盛元農水相への贈賄罪で在宅起訴された鶏卵大手関係者から接待を受けた枝元真徹事務次官も出席する。
 野党内には武田良太総務相、野上浩太郎農水相の責任を明確にするため、予算案の採決に先立ち、両氏の不信任決議案を提出すべきだとの声がある。ただ、立憲幹部は「出しても日程を半日遅らせられるだけだ」と提出に否定的だ。
 一方、参院では3日からと想定される予算案審議をにらみ、基本的質疑を2日間行うことなどで既に与野党が合意している。 (C)時事通信社