【ワシントン時事】ブリンケン米国務長官は26日、メキシコ、カナダ両国の閣僚らと相次いでオンライン会談を行い、2国間関係や新型コロナウイルス対策について協議した。国務省は一連の会談を「長官就任後初のバーチャル外遊」と発表。コロナ禍で国境を越えた移動の制約が続く中、「新常態」の外交スタイルをアピールしている。
 ブリンケン氏はメキシコのエブラルド外相との会談で、メキシコ経由で米国入りを目指す移民問題について協議したほか、気候変動や新型コロナ対策で両国が協力する必要性を強調。クルティエル経済相との会談では、昨年発効した米・メキシコ・カナダ3カ国の自由貿易協定(FTA)の履行状況などについて意見交換した。
 その後、カナダのトルドー首相、ガルノー外相ともそれぞれ会談。新型コロナ対策のほか、南米ベネズエラやミャンマーの民主主義回復などについて話し合った。
 米政府は通常、首脳や閣僚級の電話会談後に大まかな会談内容を発表するだけだが、今回は会談冒頭のやりとりも公表。カナダ、メキシコ両国の米公館に駐在する外交官らにブリンケン氏が「バーチャル訓示」を行うなど、通常の外遊に近い日程が組まれた。
 ブリンケン氏は会談後、記者会見で「コロナ禍の時代でも、テクノロジーを活用してパートナーとつながり、実際の訪問と変わらないことができた」と成果を強調。バーチャル外遊に関し「良い点は時差ぼけがないこと。悪い点は(マイレージサービスの)マイルがたまらないことだ」と冗談を飛ばした。
 バイデン大統領も23日、トルドー氏とオンライン形式で会談。「バイデン氏の就任後初の2国間首脳会談」と位置付けられ、実際の会談と同様、冒頭のやりとりが公開されるなどした。 (C)時事通信社