昨年1年間に運転免許証を自主返納した人の数が、過去最多となった2019年に比べて4万8641人少ない55万2381人だったことが4日、警察庁のまとめで分かった。新型コロナウイルスへの感染防止で、返納手続きを行う高齢者が減った可能性がある。
 19年は東京・池袋で母子が死亡した高齢運転者による事故の影響などで、自主返納した人は60万1022人に達し、うち75歳以上は35万428人だった。
 昨年は、75歳以上が29万7452人に減少した一方、75歳未満は25万4929人で、19年より4335人増加。返納により、タクシー運賃の割引などの特典がある運転経歴証明書の交付を受けた人は49万6556人だった。
 警察庁によると、昨年末時点で75歳以上の運転免許保有者は約590万人。同庁は高齢や病気などで運転に不安を感じる人や家族への相談窓口と専用ダイヤル(#8080)を設けている。 (C)時事通信社