【フランクフルト時事】欧州航空大手3社の2020年通期決算が4日、出そろった。新型コロナウイルスの流行に伴う減便が響き、全社が大幅な赤字に陥った。21年も厳しい経営環境が続きそうだが、各社はワクチン接種が進展し、旅客数が回復することを期待している。
 独ルフトハンザの純損益は67億2500万ユーロ(約8700億円)の赤字となった。赤字転落は11年以来、9年ぶり。各国が不要不急の旅行を規制する中、旅客数は3640万人と前年水準の25%にまで縮小した。シュポア最高経営責任者(CEO)は「当社の歴史の中で最も困難な年だった」と振り返った。
 英ブリティッシュ・エアウェイズの親会社インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)の旅客収入は前年比で約75%減少した。
 欧州では変異ウイルスの感染拡大が懸念される中、各国で厳しい行動制限が講じられている。仏・オランダ系のエールフランスKLMは「ワクチン接種が進み、4~6月期と7~9月期には需要が回復する」との予想を示した。 (C)時事通信社