1年以上にわたる新型コロナウイルス流行で運輸・旅行業界は深刻な状況に追い込まれている。緊急事態宣言解除の延期で観光需要の回復は遅れ、「Go To トラベル」の再開も見通せない。JTBの高橋広行会長は「収束まではまだまだで、暗いトンネルにある。観光業界は存亡の機だ」と訴える。
 日本航空は国内線の予約客を対象に2000円でPCR検査ができるサービスの受け付けを8日に始める。国内線の利用回復を狙ったものの、宣言延長で出はなをくじかれた。航空各社は旅客増を見込んで8日以降、国内線の運航を増やす計画だが、見直しを余儀なくされそうだ。
 春の観光需要に与える影響も懸念されている。ある旅行関係者は「宣言延長で春休みの旅行計画を立てにくくなる」と気をもむ。日本旅館協会の佐藤英之専務理事は「なかなか気兼ねなく旅行できる雰囲気にならない」と指摘し、「頑張って耐えてもゴールが遠のいていく」と嘆いた。 (C)時事通信社