東京都の小池百合子都知事は8日、1都3県に対する新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言の延長要請の協議で、事実と異なる説明をしたと黒岩祐治神奈川県知事が明かしたことについて、都庁で記者団に「準備段階ではいろいろある。私は信義則は守っていきたい」と釈明した。
 黒岩氏は7日のフジテレビ番組で、当時の協議内容を説明。1日に小池氏から電話で延長要請を持ち掛けられたが、黒岩氏は「もう少し(感染動向の)数字を見たい」と留保する考えを伝えたという。
 翌2日、小池氏は「2週間の延長」を政府に求める文案を黒岩氏に提示。小池氏は埼玉県の大野元裕知事と千葉県の森田健作知事も賛成だと説明したが、黒岩氏が確認したところ、2人は「黒岩氏が賛成している」と小池氏から聞いたと答えた。
 小池氏の言動に、黒岩氏はテレビ会議で「こういうことをされたら信頼関係が薄れる。だめだ、おかしい」などと抗議。小池氏は「先走ってしまってごめんなさい」と謝罪したという。
 小池氏は8日、「私は森田氏に直接連絡はしていない」と指摘。「考え方が幅広い中で、事務方を含めてやりとりして文章のたたき台を作るのはよくある話だ」と主張した。ただ、森田氏らに事実と異なる説明をしたことへの言及はなかった。 (C)時事通信社