東京都医師会は9日の記者会見で、新型コロナウイルス感染の「第4波」に備えた新たな医療提供体制構築の方針を示した。病床の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、コロナから回復した介護が必要な人らについて、転院の円滑化を図るほか、高齢者施設でも受け入れる。感染拡大を防止するための検査や、自宅療養者への見守り体制の強化も柱に据えた。
 都医師会によると、1日時点で都内の高齢者施設のうち77施設が回復者を受け入れる意向を示した。今後、高齢者施設での集団感染を防ぐため、職員への検査を週1回程度実施する。自宅療養者に対して、副作用などを説明した上で、国内ではコロナ治療薬として承認されていない抗寄生虫薬「イベルメクチン」の投与も検討する。
 尾崎治夫会長は、緊急事態宣言が21日まで再延長されたことに触れ、「2週間延びた中で、病院や診療所、介護関係など総力戦でコロナと向き合う体制をつくっていきたい」と述べた。新規感染者数は「100人台前半」に抑えることが望ましいとの考えを改めて示した。 (C)時事通信社