【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は12日、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、強いアレルギー症状アナフィラキシーを製品情報の「副反応」の項目に追加で明記するよう勧告したと明らかにした。
 EMAは、英国での約500万回の接種をめぐり、アナフィラキシーが疑われる41例の報告を精査。「少なくとも一部の事例では、ワクチンとの関連性がある可能性が高い」と判断した。ただ、アナフィラキシー自体については「ごくまれに起こり得る副反応」とも指摘。既にアストラ製ワクチンの製品情報にも、接種後最低15分の経過観察などが記されているが、さらに注意を喚起する。
 日本では、米製薬大手ファイザー製のコロナワクチンについてアナフィラキシーの報告例があるが、厚生労働省の審議会専門部会は12日、「安全性に重大な懸念は認められない」と評価した。
 一方、アストラ製ワクチンをめぐり欧州では、接種後に血栓ができる例も複数報告され、接種を一部ないし全て一時的に停止する国が相次いでいる。EMAは調査を続けているが、現時点では関連性に否定的な見解を示している。 (C)時事通信社