【ワシントン時事】米国内の刑務所などに収容されている受刑者や刑事被告人が、2020年6月末時点で前年同期比25%減の約55万人だったことが明らかになった。司法省統計局が10日発表した。
 同局は大幅減について「新型コロナウイルスの感染拡大が主因だった可能性がある」と指摘。施設内での感染予防策で、刑期満了前に釈放されたり自宅拘禁に移されたりする人が多くいたことが影響したもようだ。
 人口10万人当たりの収容者数は167人で、1990年以来の低水準だった。男女別の減少幅は女性が37%で、男性の23%より大きい。
 収容者の減少に伴い施設内の「密」も緩和され、定員に占める収容者数の比率は、19年の81%から20年は60%前後に低下した。新型コロナの感染検査を受けたのは収容者の9%で、うち11%強が陽性と診断された。
 統計の対象は「ローカル・ジェイル」と呼ばれる施設の入所者で、おおむね1年以下の禁錮刑判決を受けた受刑者のほか、裁判中の刑事被告人や起訴前の容疑者ら。重い禁錮刑を科された受刑者や、不法越境で身柄を拘束された者は含まれていない。 (C)時事通信社