【アディスアベバAFP時事】国際医療団体「国境なき医師団(MSF)」は15日、声明を出し、エチオピア北部ティグレ州で医療施設の破壊や兵士による占拠が広範に行われていると非難した。昨年12月~今年3月初め、100カ所を超える現地の医療施設を訪ねた結果、7割が略奪され「5カ所に1カ所は兵士が占拠していた」と指摘した。
 3月初めに訪れた州中部アビーアディの病院は、負傷兵治療のためエチオピア軍に接収されていた。州北東部ムグラトの診療所は「エリトリア兵」が基地として使用中だった。ティグレ州へのエリトリア軍侵入を訴える証言は多いが、エチオピア、エリトリア両政府は否定している。
 エチオピアのアビー首相は昨年、旧支配勢力「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」が牛耳るティグレ州を攻撃し、11月末に勝利を宣言した。しかし、TPLF幹部は逃亡し、ゲリラ戦が続いている。 (C)時事通信社