「自己PRは動画で送って」。日立製作所が2022年春卒業見込みの大学生の採用活動でユニークな「オンデマンド面接」に取り組んでいる。就職活動中の学生が指定日時にパソコン画面と向き合う「オンライン面接」を併用しつつ、地方や海外など多様な人材との接点を広げる試み。多忙な就活生が時間や場所にとらわれずアピールできる手段として、一部理系学生を対象に2年目を迎えたPR動画受け付けの対象拡大も検討する。
 PR動画は会社側があらかじめ用意した質問に沿ってスマートフォンなどで2分程度撮影。専用サイトから採用担当宛てに送信する。理系学生の「自由応募」枠として受け付け、一次選考に活用する。日立は「(自己PRの)録画版での受け付けは多様な人材発掘につながる」(広報部)と話し、新型コロナウイルス禍をきっかけに採用面でもデジタル技術への対応を強化する考えだ。
 日立では21年春卒業見込みの採用活動で全面導入したオンライン面接が学生に好評で、応募者数は前の年に比べ約3000人増えた。採用担当者はひと苦労だが、「オンラインの良さが分かった」(中畑英信執行役専務)といい、コロナ収束後も積極的に活用していく方針だ。 (C)時事通信社