東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、福島県を出発地に25日から7月23日の開会式まで47都道府県で行う五輪聖火リレーについて、新型コロナウイルス感染対策に基づく具体的な運営指針を公表した。ランナーが走る沿道で観覧客の肩が触れ合う状況などを「密集」状態と位置付け、先導広報車からの注意喚起や走行取りやめの予告、該当区間の走行中断などを検討する。
 観覧客にマスク着用や発声しないこと、対人距離の確保を要請。十分な間隔を空けずに肩が触れ合ったり、複数列に重なり合っていたりする場合はまず、組織委の広報車や都道府県実行委員会の沿道スタッフが注意を呼び掛ける。解消せずエスカレートが予想されれば、「このままでは走行を取りやめにせざるを得ない」とさらに強い注意を行い、最終的には走行を停止して次区間に移動することも検討する。 
 東京から都外の聖火リレー会場に入るスタッフは新型コロナの陰性確認を事前に行い、運営中の体調も管理。陽性者が出た場合は配置換えなどで対応し、クラスターが発生すれば公道でのリレー中止も検討する。
 記者会見した組織委の中村英正大会開催統括は「できるだけ多くの方に来てくださいというのが基本だが、安全安心の観点からはなかなかそうも言っていられない。バランスを取っていかないといけない」と指摘した上で、「コロナ下の触れ合いが聖火リレーで実現できればと思っている」と述べた。(C)時事通信社