薬物やギャンブルなどの依存症の知識啓発や差別解消を図るイベント「Re―START~みんなで考えよう 依存症のコト」(主催・厚生労働省)が17日、時事通信ホール(東京都中央区)で開かれた。登壇した元プロ野球選手の清原和博さん(53)は「覚せい剤(の依存)を治す薬はないが回復することはできる。焦らず一日一日を過ごしたい」とかみしめるように話した。
 イベントには清原さんと同じく、覚せい剤事件で逮捕された俳優の高知東生さん(56)らが出演。薬物依存症の自助グループに通いながら回復を目指す日々を紹介した。
 高知さんは事件後、「人に恥をさらせない」と殻に閉じこもったが、自助グループで仲間と語らうことで「さらけ出して楽になった」と振り返った。清原さんも「世間と自分ができることのスピードが合わない時は苦しいが、自助グループで心を落ち着かせやっている」と穏やかに語った。
 国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦薬物依存研究部長は「依存症回復を阻む要因は孤立だ」と強調。新型コロナウイルス禍ではインターネット交流サイト(SNS)やオンラインを活用した自助グループも広がっているとし、依存症に苦しむ人や家族らへ参加を呼び掛けた。 (C)時事通信社