多くの人が行き交う東京・新宿では、緊急事態宣言解除の決定を淡々と受け止める声が目立った。
 歌舞伎町の居酒屋「それゆけ鶏ヤロー」の邨井裕己店長(33)は「営業時間は午後9時までになるだけ。それで解除って何なのか」と首をかしげる。時短営業に協力するが、毎日に数十件も入店の問い合わせを断っていたという。「ありがたいが、1時間の延長では大きく変わらない」と、こぼした。
 帰宅途中の公務員男性(47)が「経済も回さないといけないし、解除は仕方がない」と冷めた反応。買い物をしていた女子高校生(16)は「延長は意味がなかった」と指摘しつつも、「また増えて休校にならないといいけれど」と、リバウンドを心配した。
 JR新宿駅前の大型テレビでは菅義偉首相の会見が中継されたが、画面に見入る人はほとんどいない。バーを経営する男性(33)は「ムードは緩んでおり、何を言われてもぴんとこない」と諦め顔で話した。
 陽気を受け、多くの人でにぎわうさいたま市内の公園で、4カ月ぶりに会う友人と話に花を咲かせていた50代女性は「解除されても、自分の生活は何も変わらない。今まで通り消毒して自衛の日々を続けるだけ」と関心がない様子。一方、介護職の40代女性は「解除で人通りが増えると第4波が来るのでは」と警戒し、「4月くらいまで延長して、数をぐっと減らしてからでよかったのに」と表情を曇らせた。 (C)時事通信社