【パリ時事】スペイン下院は18日、医師の薬物投与による「積極的安楽死」を容認する法案を賛成202、反対141、棄権2で可決した。上院も昨年12月に可決しており、パイス紙によると3カ月以内に発効する見通し。一方、反発する極右ボックス(VOX)は憲法裁に提訴する考えを表明した。
 パイスによると、法律は「重篤または不治の病を抱え、耐え難い苦しみ」を受けている患者が望んだ場合、安楽死を認める。患者は2週間以上の間を空けて2回にわたり、安楽死を希望する意向を書面で明確に示す必要があるほか、複数の第三者による審査を通過しなければならない。
 安楽死を求める外国人の流入を避けるため、対象はスペイン国籍保有者と合法的居住者に限定する。
 法案提出を主導した与党・社会労働党を率いるサンチェス首相は下院での可決後、ツイッターで「われわれはより人道的で公正かつ自由な国になった」と書き込んだ。一方、VOX議員は議場で、安楽死がなくても「人間が痛みを伴わず尊厳を持って死を迎えることは可能だ」と反発した。 (C)時事通信社