日光に過敏に反応して皮膚に炎症を起こす「色素性乾皮症D群」という希少難病の治療薬候補を、神戸大などが新たな創薬法を使って発見した。コストも抑えられるといい、実用化が期待される。研究成果は19日までに、国際科学誌「バイオメディシンズ」に公開された。
 色素性乾皮症は、紫外線による遺伝子の傷を修復する仕組みに障害がある病気で、根治的療法はない。国内には患者が300~600人いると推定される。若年での皮膚がんの発症率が高いほか、タイプによっては10代半ばごろまでに運動機能や知能などの障害が進む。
 研究チームは、異常を起こしたタンパク質に結合して遺伝子機能を修復させる化合物を、既存の2006種類の治療薬などからコンピューターによる分子シミュレーションで効率よく探し出す新たな手法を開発。D群のうち一つの型の治療薬となり得る化合物を発見した。細胞実験で高い有効性を確認したという。
 リーダーの神戸大医学部の高岡裕准教授は「患者数の少ない難病は、治療薬の開発が進みにくい。この創薬法による開発の加速を期待したい」と話している。 (C)時事通信社