第一三共は22日、東大と開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、国内で臨床試験(治験)を開始したと発表した。初期段階では約150人に接種し、安全性などを確認する。明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクス(熊本市)も同日、被験者への接種をスタートさせた。
 第一三共のワクチンは、ウイルスの遺伝情報を伝える「メッセンジャーRNA」を人工合成して投与し、抗体を作る技術。米製薬大手ファイザーや米バイオ医薬品企業モデルナのワクチンも同様の技術を使っている。
 KMバイオ社は、感染力をなくしたウイルスを使う「不活化ワクチン」の開発を国立感染症研究所などと進めている。初期段階は210人に接種し、抗体ができるかどうかなどを確認する。年内に治験対象を広げ、2023年度の実用化を目指す。
 日本企業が開発する新型コロナワクチンでは、大阪大発ベンチャーのアンジェスが昨年6月に、塩野義製薬が12月に、それぞれ治験を始めている。 (C)時事通信社
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