【パリ時事】フランス外務省は23日、在仏中国大使館が仏学者を侮辱したとして、盧沙野・駐仏大使を呼び出して抗議した。AFP通信が報じた。ルドリアン外相は22日、ツイッターで「中国大使館の発言や、欧州の外交官に対する措置は許容できない」と批判し、欧州連合(EU)に対する中国の報復制裁についてもただす意向を示していた。
 盧大使は今月、仏上院議員団が今夏に台湾訪問を計画していることに対し、「一つの中国に反する」と主張して計画を取りやめるよう要請したと明らかにした。これを受け、中国外交専門の学者アントワーヌ・ボンダズ氏がツイッターで「紛れもない干渉だ」と批判。中国大使館はツイッターでこの発言を引用し「ごろつき」などとののしった。
 在仏中国大使館は昨年4月にも、欧州諸国の新型コロナウイルス対策について「高齢者施設ではスタッフが職場放棄し、入所者を飢餓と病気で死なせた」と証拠を挙げずに非難。ルドリアン氏が盧大使を外務省に呼び、抗議していた。 (C)時事通信社