【ニューヨーク時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)などは24日、クオモ・ニューヨーク州知事(民主党)が昨年の新型コロナウイルス感染拡大初期に、州の検査を特別に受けられるよう親族や知事に近い有力者を優遇していたと報じた。当時は検査数が大幅に不足し、大半の市民は受けられなかった。
 州法は州当局者が立場を利用して特権を確保することを禁止している。検査を受けた親族には知事の弟でCNNテレビキャスターのクリス・クオモ氏とその家族が含まれ、流行初期に複数回検査を受けていた。検査はクリス氏の自宅で州保健局の医師が実施。クリス氏は昨年3月末に感染を発表している。州施設職員は、知事の関係者の検体を調べるために深夜まで残業することもあったという。
 知事の報道担当者は「パンデミック(世界的流行)初期は追跡調査が重視され、(通常の)範囲を超えて検査を行っていた」と説明した。クオモ知事をめぐっては、セクハラの告発が相次ぐなどして辞任を求める声が強まっている。 (C)時事通信社