皇居で26日行われた「歌会始の儀」に出席した入選者が同日午後、宮内庁で記者会見し、「夢のような心地」「一生の宝」などと笑顔で語った。新型コロナウイルスの感染拡大で約2カ月延期されての実施に安堵(あんど)の声も聞かれた。
 「ものすごく感動した」と笑顔をのぞかせた広島県三次市の山本美和さん(53)は、勤務先の郵便局で感染対策をしながらの窓口業務を歌にした。懇談の際、天皇、皇后両陛下から「仕事が大変でしたね」とねぎらいの言葉があったという。
 今回の入選者で最年少だった新潟市の高校2年藤井大豊さん(17)は「冷や汗が出るほど緊張した」と振り返った。約2カ月遅れの開催に、「いつになるのか待ち望んでいたので、本当にうれしい」と話した。
 横浜市の主婦松山紀子さん(58)は「選ばれた(昨年)12月からコロナにかかってはいけないとプレッシャーだった。ほっとしている」と胸をなで下ろした。
 オンラインで儀式に参加した福井県小浜市の小浜町並み保存資料館ガイド杉崎康代さん(77)は、終了後の電話取材に「その場にいるのと同じ緊張や感動があった」と興奮冷めやらぬ様子。両陛下とモニター越しに懇談し、地元の神社を訪れたことがあるという天皇陛下から「きれいな所ですね」と声を掛けられたという。 (C)時事通信社